令和2年第3回伊予市議会臨時会が5月8日に開会した。
今回の会議では、新型コロナウイルスに関連する議題が多数取り上げられた。市長の武智邦典氏は開会挨拶において、感染者数が徐々に減少傾向にある点を報告しつつも、全国的には依然として緊急事態宣言の影響が続いているにもかかわらず、市民に対して感染防止策を強く要請する姿勢を示した。
まず、日程第2として会期の決定が行われ、本臨時会は本日の1日間で実施されることが認められた。続いて、日程第3には議案第36号から39号までの4件が提案された。
特に注目を集めたのは「議案第36号 伊予市国民健康保険条例の一部改正」であり、この改正により新型コロナウイルス感染症に感染した被保険者に対して傷病手当金が支給されることとなった。具体的には、感染または感染疑いのために勤務できなかった場合に、事業主から給与を受け取ることができなかった場合に支給される条件を明示したとの説明があった。
また、議案第37号では令和2年度伊予市国民健康保険特別会計補正予算が審議され、補正額は864万9,000円とされ、これにより傷病手当金が支給されることに伴う予算として計上された。財政課長の皆川竜男氏は、傷病手当金の支給対象者についても説明し、計算根拠を明かした。具体的には、日額を約3万円で算定し、14日間の支給を想定した結果であると述べた。
次に、議案第38号では、伊予市都市総合文化施設運営事業特別会計の補正予算が提案され、ゴルフ練習場の鉄塔修繕費534万4,000円が計上された。
続いて、環境保全や培養土壌に関する報告第3号から第8号までが説明され、コロナ禍においても進められる重要な事業が承認された。これらの報告は新型コロナウイルス感染症への対策を踏まえたもので、市民福祉への影響を最小限に抑える努力が求められていることが伝えられた。
また、会議の最後には副議長、大野鎮司氏の辞職が許可され、新たに高田浩司議員が副議長に就任することが伝えられた。議長には正岡千博議員が選出され、議会の新たな運営体制が整うことが確認された。市長の武智邦典氏は、こうした新しい体制の下で、議会と行政が連携し、市民生活の向上とコロナ対策を進めていく姿勢を強調した。