令和5年伊予市議会の第3回定例会が開催され、様々な議題が取り上げられた。特に注目されたのは、田中慎之介議員による市民の「時間」の負担軽減を求める提案である。この提案は、共働き世帯の増加を踏まえたもので、具体的には公立保育所での紙おむつのサブスクリプション導入や、小学校での家庭調査票の簡素化を提案した。これに対し、市民福祉部長の空岡直裕氏は、サブスクリプションの導入に際し、保護者や保育士の意向聴取が必要であるとの考えを示した。また、算数セットの公費負担についても意見が交わされ、その必要性が訴えられた。
新たに取り上げられたのは、大谷川及び新池の改修工事である。森川建司議員は、大谷川の石積み部分の劣化を指摘し、早急な改修工事の必要性を訴えた。市の担当者は、経過観察を行う意向を示しつつも、具体的な改修見通しについては未定であるとした。
防犯対策については、大野鎮司議員が防犯カメラの設置補助の検討を提起し、市の前向きな姿勢が強調された。市民の安全・安心を考える立場から、地域での防犯カメラの設置促進が重要視されている。
また、外国人市民に対する対応も問題提起され、多言語でのごみカレンダーの配布が提案された。市では翻訳アプリを活用した対応が行われているが、市民への周知が求められていた。