令和3年6月16日に開催された伊予市議会第3回定例会では、重要な議題が取り上げられた。
特に、一部議員の一般質問の中で、地域活性化や住みやすい環境の創出に向けた提案が数点あり、多くの注目が集まった。たとえば、森川 建司議員は、南伊予駅周辺の地域活性化に関する計画として「あじさいロード構想」を提唱。これは、南伊予駅からえひめ森林公園までの約4キロの間にアジサイ約1万本を植栽し、遊歩道やポケットパークなどを整備するというものである。市長の武智 邦典氏は、この構想の意義や地域振興に向けた期待を示し、実現に向けた具体的な取り組みを進めていく意向を示した。
また、一般質問の中では、職員の懲戒処分についても言及があり、総務部長の河合 浩二氏は、懲戒処分に至った理由や再発防止策について詳細に説明した。昨年度から続く新型コロナウイルスの影響もあり、職員の業務過多や厳しい環境が懸念されています。そこで、自治体としての職務に対する真摯な取り組みが求められる中、今後の職員教育の必要性が再確認された。
さらに、教育長の上岡 孝氏は、歴史教科書の選定について質問を受け、文科省のガイドラインに従いつつも、地域の実情に即した選定基準を維持する方針を強調した。
加えて、公共施設や公共交通機関におけるアクセスの向上、特に高齢者や子育て世代への配慮が求められる中、授乳室やおむつ交換台の設置、地域の集会所の避難場所化についての意見も交わされた。市民福祉部長の向井 裕臣氏は、今後も市民のニーズに応える環境を整備していく重要性を訴え、おむつ台の設置を進める考えを示した。
一般質問の結果、多くの市民からの期待と不安が交差する中で、地域の健康や安全を確保する方針が協議された。最終的に、異常気象や災害が増加する状況下で、今後の施策がどう具体化されるか、市民の成長とともに市として機能することが期待される。
行政として取り組むべきリーダーシップやサービス向上が求められ、伊予市が安心して暮らせる納得のいく環境を提供するための努力が続く方針である。