令和5年第5回伊予市議会定例会が11月29日に開催され、具体的な議案について審議が行われた。
議案第74号から第99号までの26件が一括で議題に上がり、特に指定管理者制度に関する質疑が目立った。田中慎之介議員は、しおさい公園の指定管理者の指定について疑問を呈し、開設時間の設定がないことや料金設定の不明瞭さを指摘した。具体的には、「この条例では24時間開放となるが、どのような管理がされるのか」と質問した。
岡井隆治商工観光課長は、「開放された広場の利用を想定しているため、基本的に時間設定を設けていない」と回答した。加えて、占用利用時は市長の許可が必要で、特異なケースはその都度判断すると述べた。この解答について、田中氏は「利用者の側から見れば不便だ」と強調し、より利用しやすい環境を求めた。また、映画や写真撮影に関する具体的な料金設定についても疑問が投じられた。
職員の給与改定に関する議案も審議され、給与の全体的な増加額は約3,700万円と見込まれる。金澤功議員は、財政的な影響がどの程度あるかを問いただし、引き続き適正な予算の管理を求めた。今回の給与改定は人事院勧告に基づくもので、議会内でも厳密な情報共有が喫緊の課題とされている。 "給与改定にあたっての予算措置が必要である"との意識が強まり、今後の動向に注目が集まる。
最後に、令和5年度の補正予算も議題に上がり、地域包括支援センター運営が増額される背景には物価高騰があった。具体的には、事務費や人件費が着実に増加していることが説明された。今後も財政運営には厳格さが求められ、高齢化に伴うサービス提供の責任が市に重くのしかかる状況が続く。議会の後、12月5日には一般質問が予定されており、市民の関心が高まりそうだ。