令和5年伊予市議会第1回(3月)定例会が開催された。この会議では多くの議案が審議され、特に予算関連の事項に多くの関心が寄せられた。
日程第2では、議案第1号から議案第28号までが一括議題とされた。議案の中には、伊予市移住交流体験施設条例の制定や、伊予市国民健康保険条例の改正案などが含まれている。質疑においては、議員が様々な観点から問題提起を行う場面も見られた。
特に北橋豊作議員は国民健康保険条例の改正に関し、出産一時金の増額について詰めた質疑を行った。市民課長の高橋洋司氏が答弁し、伊予市内での国民健康保険対象者の実績を挙げながら、支給状態について説明した。
「昨年度は伊予市で146人の出生があり、約10%の方が給付対象になると思われます。」と高橋氏が述べた。さらに、出産費用の給付額が満たない場合は不支給となり、超過した場合は自己負担になることを強調した。
また、田中慎之介議員の質疑では、子育て支援に関する条例改正が取り上げられた。これは、園児のバス置き去り事故を受けたもので、子育て支援課長の太森真喜恵氏は、バスの安全装置の導入とその周知が進められていると報告した。現状では安全装置は設置されていないものの、市としては早急に対応する考えを示した。
最終的には、議案第18号から議案第28号にかけての事項は予算審査特別委員会に付託され、議長がその設置を確認した。議会は今後も、予算関連の議案に対するふさわしい審議を求められている。
この会議の重要なポイントとして、多数の議案の質疑が活発に行われたことが挙げられる。議員から提出された疑問に対し、市の担当者が詳細に答弁し、市民にとっての重要な制度が見直されている姿が本会議で確認された。