令和2年6月の伊予市議会第4回定例会が開催された。
本日の会議では、様々な議案や報告が審議される中、特に議案第40号から第60号までが一括議題として取り上げられた。
質疑を行う中で、市道認定に関する重要な議論も展開された。水田恒二議員が市道認定に関する質疑を行い、団地内道路の特例について確認した。土木管理課長の鍋田豊樹氏は、行きどまりの道路については、回転広場がない場合には市道認定しないと説明し、団地内の道路整備については開発基準に適合すべきとの見解を示した。
また、教育関連の議案についても様々な質疑が行われた。GIGAスクール構想に基づき、パソコンの整備についての計画が発表され、3,300台を導入する方針が示された。この背景には、コロナによる教育格差解消があり、校内でのオンライン授業を支える必要性が指摘された。教育委員会事務局長の佐々木正孝氏は、導入の時期は今年度中を見込んでいると述べた。
観光に関する施策についても議論された。特に、アフターコロナを見据えた観光PR活動が重要視され、新たに映像コンテンツを制作する計画が公表された。市の知名度向上を図るため、松山市近鄰での映像放映や、SNSを活用した広告展開が検討されている。
その他にも、特殊詐欺防止活動に関する補助金の案が提示され、新型コロナウイルスによる特殊詐欺の増加を受け、録音機能や撃退機能を持つ機器購入に対する補助が打ち出された。経済雇用戦略課長の小笠原幸男氏は、全国的に増加している詐欺に対処するための取り組みについて説明した。
会議の最後には、伊予消防等事務組合議会議員の補欠選挙についての議題も取り上げられ、田中裕昭議員が指名された。「地域の声を市政に反映する」という強い意志を持って、今後の議会活動に臨む構えを見せている。
今回の定例会を通じて、伊予市の様々な施策が議論され、市民の生活に直結する課題が重要視される内容となった。