令和5年第3回伊予市議会定例会が6月13日に開会した。
市長の武智邦典氏は新型コロナウイルス感染症の状況を報告した後、感染症対策に引き続き力を入れると述べた。
また、先月から65歳以上の高齢者を対象としたワクチン接種を開始したことを明かし、引き続き、国や県と協力し、感染拡大防止に努めると強調した。さらに、市民一人一人に感染症対策に対する意識を持ってもらうよう、周知啓発も進める必要があると指摘した。
続いて、子育て支援に関する新規事業の一環として、『子どもの居場所事業』を始めることを発表した。この事業は、不登校やひきこもりの子供に対し、安心できる環境を提供することを目的としている。温かい食事や多様な体験活動を通じて、学びの場を提供し、個々の状況に応じた支援を行う計画である。
武智市長は「子どもや家庭の状況を総合的に評価し、細やかな支援を講じます」と述べた。
さらに、人口減少対策として、若手職員から成るプロジェクト会議を設置することを発表した。武智市長は、「全職員が人口問題に対する認識を深め、効果的な施策を検討していくことが重要です」との見解を示した。これにより、持続可能なまちづくりを目指す取り組みが強化される。
会議では、報告第7号から第9号、議案第34号から第47号までの提案理由が説明された。特に、令和4年度の決算報告は、歳入195億5,396万円に対し、歳出183億8,385万円で、形式収支額として11億7,011万円が確保されているとされる。また、人口減少対策や新型コロナウイルス対策に関する支援も実施されていることが強調された。
最後に、次回の定例会では、提出された議案に対する質疑が行われる予定である。市民にとって、安定した生活環境を提供するために、議員各位はそれぞれの立場で意義のある議論を行っていくことが期待されている。