令和元年6月14日に開催された伊予市議会第2回定例会では、多岐にわたる一般質問が行われ、注目すべき意見が多数挙げられた。
最初に吉久俊介議員が触れたのは、ふたみシーサイド公園の改修についてである。設計段階からプロのコンサルタントを導入し、同公園の運営管理者をゼロベースで見直す必要があるとし、さらに予算枠配分の見直しも提案した。これに対し、産業建設部長の木曽信之氏は、専門の建築コンサルタントによる詳細設計を行うことを説明し、現場の意見も参考にしながら進めていくとのこと。
「財政が厳しい」との表現についても触れられ、財政課長の皆川竜男氏は、予算編成の透明性を強調しつつ、各種補助金の使途チェックの重要性を述べた。特に、類似事業の重複について、全事業を見直すことが必要であり、効果的な施策の実施を呼びかけた。
水田恒二議員は、水道行政に関連する質問を行い、特に水道の民営化の今後の方針について市の見解を求めた。市は現在、民営化については考えていないとし、今後は共同体の水道整備や未設置地区の解消にも取り組む意向を示した。
また、豪雨対策としての土砂災害警戒区域での具体的な対策が求められた。成果と現在の取り組み状況についても言及され、復旧工事の進捗状況が報告された。特に住民への情報伝達方法の多様化について強調され、避難指示発令時の市民への周知が課題となった。
さらに、森川建司議員の交通事故防止策に関する質問も論点となった。過去3年の事故件数を確認した上で、市内交通安全を強化する方策が検討されていると述べた。公用車の運転に関しては、より厳格な運転倫理が求められているとして、自主的な行動を促す姿勢が求められた。
国旗掲揚運動の推進についても議論が展開され、祝い事や式典における掲揚の必要性や地域意識の醸成が呼びかけられた。今後の取り組みにおいて、教育機関や地域団体との連携が重要とされ、市民全体の意識改革を狙った施策強化が期待されている。