令和2年第1回伊予市議会臨時会が開催された。主な議題は、市内の土砂災害特別警戒区域に配付する防災行政無線戸別受信機の取得に関する議案だった。
武智 邦典市長は、開会の挨拶の中で、議会における議員の協力をお願いした。提案されている議案の財産取得は市民福祉向上や安全確保に寄与すると説明した。議案は、主任である総務部長の河合 浩二氏がさらに詳細を補足し、戸別受信機1,015台の取得が必要だと強調した。
この議案に関して質疑が行われ、日野猛仁議員が見積もりに関する不備を指摘した。入札時における見積もりの誤りを指摘し、今後の対策について尋ねた。その問いに対し、総務部長の坪内 圭也氏は、再発防止策としてチェック体制を強化する意向を示した。
さらに水田 恒二議員からは直接的な流用の内訳について質疑があった。流用の内訳で主に防災行政無線等管理費や備蓄物資等の整備費から資金が充てられるとの回答があった。これにより、議員らは具体的な財源確保の方法についてさらなる詳細を求めた。
市長は、過去の事例にはこのような消費税の見積もり漏れがないことを述べたが、議員らは改めてチェック体制を強化していく必要性を指摘した。議会での審議を経て、議案は原案通り可決された。市長は閉会挨拶で、審議の過程での意見を今後に活かしていくことを約束した。
今後の課題として市は、厳しい財政状況を踏まえた中での市民生活を支えるための予算編成を進める考えを示した。市政運営に対する議員の意見を十分に反映しつつ、より安全・安心な地域づくりに向け取り組む意向が表明された。