令和2年第7回伊予市議会定例会が開催され、市の財政や各種施策についての議論が行われた。特に関心が寄せられたのは、コロナ禍における伊予市の財政状況と市道浜田松本線の改修工事についてである。現在、伊予市は299億円の市債を抱えており、厳しい財政状況が続いている。市長は、来年度の税収が減少する可能性を危惧しており、特に個人市民税や法人市民税の減少が見込まれていると述べた。
また、一般会計における公債費は令和元年度より増加し、財政が厳しい中での市民サービス向上の難しさが浮き彫りになっている。市長は、今後の税収減に対する具体的な対策として、国や県の補助金の活用や市有財産の売却などを検討していく方針を示した。
市道浜田松本線の改修工事については、コンクリートの蓋が老朽化し、騒音問題が発生しているとの指摘があった。市長は、予算の範囲内で改修を行う意向を示し、特に損傷の著しい一丁地2号線の改修を年次計画に基づいて行うと述べた。
さらに、消防団活動の装備充実についても語られた。市長は、老朽化した橋梁の維持管理とともに、大規模災害に備えた装備の充実を図る考えを示しており、消防団の装備についても地域のニーズに応じた見直しを行う必要性を認識していることを強調した。