令和5年5月10日、伊予市議会は臨時会を開催し、多岐にわたる議案と報告が審議された。
伊予市市長の武智邦典氏は、令和5年度が開始して1か月が経過したことを振り返り、"3万人が住み続けられる伊予市"の実現に向け、様々な施策を推進していると述べた。特に、光ファイバー網の整備や小児科の誘致、空き家対策などが具体例として挙げられた。
また、武智市長は新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類に変更されたことを受け、"基本的な感染対策を日常化し、高齢者や重症化リスクの高い方への配慮が引き続き重要である"と指摘した。感染症専門家によれば、次の第9波の可能性もあることから、引き続き注意が必要との見解も示された。
さらに、本日開院した小児科医院「なのはなこども医院」にも寄せられた期待が語られ、地域密着型の医療提供が市民にとって重要であるとの認識が広がった。新たに伊予市で開院した小児科の院長である米澤早知子医師は、愛媛大学医学部附属病院等での長年の経験を活かし、地域の子どもたちにとってのかかりつけ医としての役割を果たすと期待されている。
議案として、議案第30号では中山小学校教室棟の改良工事契約が議決され、契約金額は約2億1,931万円である。議案第31号の一般会計補正予算においては、物価高騰の影響を受けた低所得世帯向け支援として約2億431万2,000円が追加され、これにより予算総額は188億9,068万5,000円となる。さらには、議案第32号において伊予市教育委員会の新たな委員が任命されることが承認された。
また、報告第2号から第6号までの各報告は、条例変更や新型コロナウイルス対応の延長などを含む内容が審議され、すべて承認された。
この議会では、重要な人事も決定された。議長職が谷本勝俊議員から北橋豊作議員に、また副議長には川口和代議員が選任された。選挙プロセスを経て、新たな役員が選ばれたことで、議会運営が更なる活性化を期待される状況となった。