令和2年第6回伊予市議会臨時会が11月9日に開会した。
市長の武智邦典氏は、招集あいさつで地域経済の活性化に向けた方策として、伊予市の魅力を発信するラジオ放送が好評であることを述べた。さらに、今回提案する議案は、GIGAスクール用コンピュータの購入契約と令和2年度一般会計補正予算案であると強調した。
議案第99号では、GIGAスクール用コンピュータの購入契約について説明があった。契約金額は2億603万円で、四国通建株式会社と仮契約を結んだ。教育委員会事務局長の佐々木正孝氏によると、購入台数は3,300台であり、タブレット型パソコンであることも確認された。国からの補助金も関与し、コロナ禍の影響で急速に導入が進められていると説明した。
今回の補正予算案では、歳入・歳出予算にそれぞれ3億4945万5000円を追加し、累計予算額は222億3695万5000円となる。具体的には、令和2年7月豪雨災害に関する復旧事業費が含まれており、特に農林水産業や公共土木施設の復旧に重点を置いている。
質疑の中で、議員からは入札に関する条件や、GIGAスクール構想に関する具体的な課題、整備のスピードについての懸念が示された。特に、北橋豊作議員は、タブレットの使用について教育現場での体制や利用頻度に疑問を呈し、教育委員会の佐々木氏は研修を通じて問題解決に努めるとの見解を示した。
最後に報告第19号についても議論され、市職員による交通事故の和解に関する詳細が共有された。市長は今後とも事故防止に向けた注意喚起を行う意向を示した。
今臨時会は、議案第99号及び議案第100号が全会一致で可決され、これで本日の議事が全て終了した。市長は閉会の挨拶で、議会の適切な判断に感謝の意を表しつつ、次の定例会に向けた取り組みについても言及した。