令和2年第5回伊予市議会定例会が、8月31日に開催された。
議事の初めに、総務課長の向井功征氏が令和元年度伊予市各会計決算審査意見書の訂正について発言した。数値の誤りがあったとして、合理的な対応を求めた。
続いて、武智邦典市長は、令和元年度の各会計決算の認定について概要を報告した。一般会計の歳入決算額は203億9,737万円に達し、歳出決算総額は194億7,532万円となった。
利益の総額は、前年度に比べ6.2%増の傾向であり、合理的な財政運営がなされている様子が伺えた。
また、今年度特に焦点を当てたのは新型コロナウイルス対策で加わる補正予算である。予算案については、国からの交付金を活用し、総額はそれぞれ8,259万9,000円及び5億2,348万円の追加が提案された。市長はこの対策による市民の安全確保を強調した。
最後に、議案第86号から第97号まで、主に水道事業に関する未処分利益剰余金の処分や様々な条例改正案についても説明があった。それに対し、議員から積極的な質疑が行われ、議会の透明性を高めるための答弁が求められた。
災害対応に対して早期復旧に努める姿勢も強調され、令和2年の豪雨災害による被害が報告された。その中で被災者支援への市の姿勢が明確になった。議会はこの問題にもしっかりと応じていくとしており、継続的な監査が期待される。現時点での報告を通じて、財政健全化と市民サービスの向上を目指す姿が見られた。
今後の会議では提出議案の詳細な質疑が続く見通しである。