令和3年第6回伊予市議会では、多岐にわたる重要なテーマが議論された。
特に、多くの議員が関与した光ファイバの整備に関する話題は注目を集めた。市長の武智邦典氏は、この整備が今後のデジタル化社会を支える重要なインフラであると強調した。整備は民設民営方式で進められ、令和6年度末に完了予定である。光ファイバ網の整備により、家庭の通信環境が向上し、地域の活性化が期待される。
続いて、脱炭素社会の実現に向けた取り組みも話題に上った。市長は、2050年までのカーボンニュートラルを目指し、再生可能エネルギーの導入計画を策定すると述べた。その中には、再生可能エネルギーの多様性を考慮した整備計画が含まれ、地域の特性に応じたエネルギー源の活用が求められている。市長の熱い思いを受け、市の環境保全課小寺卓也課長は、地域住民と連携した持続可能な環境政策の重要性を訴えた。
また、有害鳥獣捕獲についても多くの発言があった。田中弘議員は、特にイノシシによる農産物被害について危惧を表明。年度ごとの捕獲実績や政策の透明性が求められ、市は引き続き約1億円以上の予算を投入し、捕獲事業を強化している。さらに、地域住民や猟友会との連携が重要で、環境的にも持続可能な対策の模索が続けられることが語られた。
最後に、夜間避難訓練の実施を提案する議員もいた。夜間における避難の重要性が叫ばれる中、訓練による参加促進を求める声が多数上がった。これは、実際の災害発生時における避難能力の向上につながるため、市も前向きに検討する意向を示している。
今後、伊予市では光ファイバ整備や脱炭素の取り組み、有害鳥獣対策、災害時の夜間訓練など、数々の施策を実施し、市民の生活の質向上を目指して取り組む姿勢が示された。これらの施策が一つでも多く実現することで、地域活性化や安全な生活環境の構築が進むことが期待される。