令和3年第5回定例会が開催され、様々な議題について熱心な議論が展開された。
最初に、森川建司議員が住民自治組織の促進について質疑を行い、地域自治組織の結成が進んでいない現状と市の取り組みについて問いただした。市長は、地域担当職員制度の導入や、住民自治組織を支援する具体策を検討していると答えた。また、通学路の安全についても森川議員が言及し、事故発生を受けた安全対策の重要性を訴えた。
田中慎之介議員は、森配水池浄水水質検査結果についての質問を通じ、その浄水は基準値以内とはいえ、他地区に比べ塩素酸の数値が高いことを指摘し、数値を減らす方策について問うた。水道課長は、新たな塩素剤の選定や量の管理を行い、温度管理のためのエアコン設置も検討していると説明した。
続いて田中議員は、学校教育におけるタブレット活用について4点の質問を行った。特に、タブレットを生徒に持ち帰らせ、家庭での学習に活用する提案がなされた。教育委員会は、段階的に持ち帰る予定で、教育を通じたメディアリテラシー向上が求められていると述べた。
金澤功議員は、津波災害対策について問うと、その中で避難場所の適切さ及び避難経路の妥当性について指摘した。市長は、国道378号など主要避難路の代替案を検討していることを強調した。
門田裕一議員は、地域猫対策について、飼い主のいない猫への助成を実施しており、より地域住民との協力体制を強化していく考えを示した。他の地域の成功事例を参考にし、地域猫活動への参加を促進するとした。
また、大野鎮司議員はメディアリテラシー教育に触れ、学校での普及活動を提案し、情報の受信能力と発信能力の両方の教育が重要だと述べた。教育長は、今後の取り組みを計画しているとした。
最後に、成人式の開催についての質疑もあり、新型コロナウイルスによる影響をふまえた開催方法が求められた。市は、安全対策を講じる中で実施の方向性を探っていく姿勢を示した。
以上のように、伊予市議会での質疑は、市民の安全や地域の活性化、教育の質向上に向けての重要な議論がなされた。今後も、これらの課題に対し市を挙げた取り組みが期待される。