令和3年第6回伊予市議会定例会が11月29日に開会した。
市長の武智邦典氏は、旧遊栗館が観光施設から子ども向けの体験型施設へと生まれ変わったことを報告した。新たな施設名は「こよみスペース」で、子どもたちが遊びながら学べる場所を提供している。市長は、「この施設が子どもたちの創造性や人間性を高める場となることを期待している」と述べた。
また、コロナに関する経済対策として、臨時特別給付金の年内支給を目指していることも強調した。これに関連し、同日中に関連予算を追加上程する計画を示した。
日程の中で認定案件の審査も行われ、認定第1号から第11号までの決算報告が承認された。決算審査特別委員長の平岡清樹議員からの報告では、特に市民税と軽自動車税の徴収率向上が注目された。特に市民税については、愛媛県との連携強化が影響しているとされ、今後も没収が困難な場合は徴収強化を図るとの方針が示された。
また、地域振興施策としてコミュニティバスの運行計画が述べられた。新型コロナの影響で当初利用者数が低迷したが、現在は回復しつつあるとのこと。運行経費の圧縮に努めつつ、市民の足を確保するためさらなる努力が必要とされている。
この他にも、議案第83号から第86号における条例改正案が一括で提案された。これには市長や議会議員、副市長の給与や旅費に関する条例改正が含まれており、人事院勧告に基づく期末手当の引き下げを伴うものである。