令和3年第3回伊予市議会が開催された。この会議では、感謝状や表彰状の伝達に加え、重要な議案や請願についての審議が行われた。特に注目すべきは、地方たばこ税を利用した分煙環境整備を求める意見書の取り扱いである。
まず、議会では感謝状の伝達があり、元議長や議員たちに対してそれぞれの功績が称えられた。議長の日野猛仁氏は、「市政の円滑な運営に寄与された功績に感謝いたします」と述べ、議員たちに感謝の意を表した。
次に、総務委員会より審査報告が行われ、特に議案第46号に関してはコミュニティ助成事業が話題となった。この助成が上吾川地区や上野自主防災会の活動支援に焦点を当てている。吉久俊介総務委員長は、「地域活動を支えるためには、柔軟な対応が求められます。」と強調した。
続いて、民生文教委員会の報告では、インフルエンザ予防接種に関する政策が取り上げられた。市は、小学生から高校生を対象に接種助成を行うことで、接種率の向上を狙うと説明した。
さらに産業建設委員会では、伊予市の農業振興策といった施策についても審議が行われた。川口和代委員長は、「新たな担い手確保に向けた取り組みが進んでいます」と述べ、地域の農業の発展を支援する姿勢を見せた。
そして、地方たばこ税を分煙環境整備に役立てる意見書については、積極的な討論が交わされた。賛成討論では田中慎之介議員が、「喫煙者も非喫煙者も共存できる社会が求められています。」と訴え、この取り組みに支持を表明した。一方で、金澤功議員は反対の意見を述べ、受動喫煙の被害者への配慮が不足している点に懸念を示した。
採決の結果、意見書は賛成多数で可決された。この結果は、今後の分煙政策に大きな影響を与えると見られる。
議員の派遣についても、特に異議なく議題が進められる中で、協議が行われ、今後の取り組みについても議論が進んでいる。市長の武智邦典氏は、閉会の挨拶で「今後も市政運営に対する御意見を賜りたい」と述べ、議員や市民との協力関係の重要性を再確認した。