令和5年12月4日に開かれた松戸市議会の定例会では、子ども食堂や地域猫活動、災害時の支援、自動販売機の防犯機能など、さまざまな議題が取り上げられた。
特に注目を集めたのは、子ども食堂に関する現状についての議論であった。市内には40以上の子ども食堂が存在し、それぞれが地域のボランティア活動として運営されている。しかし、子ども食堂と地域や学校との連携は今後の課題であるとの認識が示された。この課題を解決するために、市は地域住民や関係者と共に様々な取り組みを進めていく必要があるとした。
また、地域猫活動バッジの貸与状況についても話題となった。地域猫活動への理解促進を目的に貸与されているが、効果的な普及が求められており、引き続き市民への周知が必要であるとの意見が出た。さらに、地域猫活動が地域住民や環境衛生の改善に寄与している点が指摘され、市としても継続的な支援が重要であるとされた。
松戸競輪「燦燦ダイヤモンド滝澤正光杯」における経済効果も評価された。このイベントでは、地元のVTuberとのコラボを実施し、総売上が51億円を超え、地域活性化に貢献したことが報告された。大きな経済効果が数字で裏付けされ、来場者の増加が競輪への新たなファン層を確保していることも紹介された。
ブックスタート事業に関する取り組みについても触れられ、赤ちゃんとその家族に絵本を通じたコミュニケーションの重要性が強調された。この事業は今後も周知を進め、地域の図書館との連携が不可欠であると認識されている。
さらに、要介護者の家族に対する支援については、介護者の心のケアや経済的な負担軽減に向けた取り組みが評価され、今後も継続的な支援が求められているとの意見が多かった。