令和6年6月14日、松戸市議会定例会が開かれた。
議会の主な議題は、市政に関する一般質問である。
公明党の丹呉顕子議員が最初に発言し、がん対策に関して質問を行った。
特に、HPV感染症の対策について言及。市のHPVワクチンに関する取り組みを評価しつつ、子宮頸がん検診の見直しを求めた。 彼女は、子宮頸がん検診にHPV検査を導入することの重要性を強調。「年間約1万人超の女性が子宮頸がんになっている現状に対し、早期発見が可能になる」と述べ、具体的な対策の導入を求めた。 これに対して、健康医療部長の大渕俊介氏は、HPV検査単独法の導入に向けた調査や、長期的な追跡体制が必要であることを指摘し、慎重な検討がなされるべきと述べた。
次に、COPD(慢性閉塞性肺疾患)に焦点が当てられた。
丹呉議員は、喫煙が主な要因であるCOPDについて、その認知度を高めるため、幅広い啓発活動の強化を求めた。この点に関し、大渕部長は現在進行中の啓発活動を紹介し、さらに認知向上を図る必要性に言及した。
特に、健康を守るための禁煙を促す活動に力を入れ、自衛隊との連携も考える必要性を示した。
さらに、高齢者への取り組みの一環として、救急医療安心キットについて丹呉議員が質問。
彼女は、「これが救急隊による迅速な対応につながる」とし、多くの市民への普及を要望。福祉長寿部長の松本篤人氏は、すでに市内で配布を進めていることを伝え、今後の普及努力を続ける考えを示した。
救急時における市民の安心感を高めるための施策が必要であることが浮き彫りになった。
次の議論のポイントとなったのは、整容美容を活用した認知症対策。</n丹呉議員は、介護と美容に携わる専門家の活動を取り上げ、「ポジティブな身体のケアが高齢者の心身に良い影響をもたらす」と言及。これに対して、松本部長は今後の取り組みを支援する考えを示した。
このように、今回の質疑は、がん対策、COPD、高齢者への施策について、具体的な提案が続出し、行政の関与が求められる事案に華を添えた。市政を運営する上での責任感が再確認できた意味深い会議となった。