松戸市議会の令和3年6月定例会は、2021年6月11日に松戸市議会議場で行われた。本日は、新型コロナウイルスワクチン接種、PCR検査、補助犬トイレ、コミュニティバス、難病支援、教育環境整備などの多岐にわたる議題について活発に討論が行われた。
特に注目を集めたのは新型コロナウイルスワクチン接種に関する議題であった。関根ジロー議員（立憲民主党）は、松戸市での65歳以上の高齢者への接種券の発送について、迅速な対応が行われた点を評価しつつも、コールセンターでの予約受付の混乱について苦言を呈した。市長の指示により、当市では4月13日に接種券を発送したが、確認のための連絡がつながらない状況が見受けられた。
この点について、健康福祉部長の笹川昭弘氏は、予約詳細を印刷し郵送する提案に耳を傾け、他市の状況を調査し検討する意向を示した。また、議員の関根氏は簡略化された申請手続きが有効であったとし、すでに高齢者シニアへのPCRA検査助成事業の報告を行った。
また、補助犬トイレに関する議論も盛況であった。副市長の伊藤智清氏は、補助犬法の普及啓発を進めるためのステッカー掲示について、松戸市における対応を前向きに検討することを表明した。さらに、コミュニティバスについては、シルバー割引の対象年齢の見直しが求められた。
本議会では難病支援についても触れられ、網膜色素変性症患者に対する補助についての要望が行われた。議員からは暗所視支援眼鏡の購入助成制度の導入が求められ、健康福祉部長も早急に検討する意向を表明した。
このように、さまざまな議題が取り上げられ、松戸市の将来に向けた具体的な施策が議論される中で、各議員は市民の声を政策に反映させるべく真摯に取り組んでいく意義深い会議となった。各議題に対する市の担当者の答弁も前向きであり、市民生活の向上に向けた取り組みが期待される。