令和3年12月2日に開催された松戸市議会の定例会では、ヤングケアラーの支援、女性の再就職支援、産後の育児支援に関する重要な議論が行われた。
議会では、公明党の岩瀬麻理議員がヤングケアラー支援の拡充について発言。ヤングケアラーとは、家族の介護や心のケアを担う18歳未満の子供たちを指し、議員は「現状の認識と今後の支援について伺います」と述べ、具体的な支援策の必要性を訴えた。特に、地域での早期発見と学校での教育がカギになると強調。
これに対する答弁で、学校教育部長の西川康弘氏は「教職員が児童生徒の状況に目を光らせ、必要な支援を行う」とし、既存の相談体制の魅力を伝え、福祉分野との連携の強化を約束した。
次に、女性の再就職支援についての質問では、岩瀬議員が「結婚や出産、介護による離職女性の再就職を後押しする支援策を求める」と発言。具体的には、東京都のテレワークを活用した支援事例を挙げ、松戸市でも同様の支援を展開する必要性を提案した。これに対し、福祉長寿部長の笹川昭弘氏は、「必要な支援を行うため、商工振興課と連携し、子育て中の女性を対象にした就職面接会を実施したい」と述べた。
また、産後支援に関して、岩瀬議員は「母親や子供に寄り添う支援が必要」と発言した。これに対する返答として、健康福祉部長の笹川氏は「産後ドゥーラの導入により、家事や育児支援を強化する」とし、地域での支援が広がる重要性を指摘した。
これら議論からは、地域の支援体制のさらなる強化が求められており、議員は特に「支援の拡充が急務だ」と訴える中で、多様な支援の形が指摘された。特に、ヤングケアラーへの理解促進や女性再就職支援に向けた取り組みは、より多くの生活者に届くよう充実させることが期待されている。