令和5年6月12日の松戸市議会において、デフリンピックや幼稚園の預かり保育、公共施設の防犯対策など、多岐にわたる議題が取り上げられた。
まず、デフリンピック東京大会が2025年に開催されることに注目が集まった。市内の出身であるデフバレーボールの村井監督と鶴見マネジャーが出席し、地域での協力を呼びかける姿勢を明らかにした。市としても、この機会を活用し、デフスポーツの認知度向上に向けた支援を行いたいと考えている。これに関連し、次世代に向けた教育の場で開催する取り組みも期待されている。
続いて、幼稚園の長期休暇中の預かり保育費用が高額になる問題についても議論が行われた。保護者からは、この負担が大きいとして改善を求める声が多く寄せられている。そのため、市では長期休暇中の保育費用軽減策の検討を進める方針を示した。特に、1万円を超える負担が生じている実情を踏まえ、関係者との協議を行い、制度の整備を目指す。
さらに、貯留池の管理状況についての質疑もあり、定期的な浚渫や草刈りを行っていると市は答えた。しかし、地域における不安が残るため、今後も適切な管理を続ける必要があるとの見解が示された。さらに21世紀の森と広場に関連する課題も取り上げられ、駐車場渋滞や料金について、多くの市民の声が反映される形での改善が求められている。
また、インフルエンザ予防接種の助成に関しては、国の動向を注視しつつ、市独自の助成を検討する重要性が強調された。教育面では、小中学校への支援体制に焦点を当て、十分な人材を育成し、教育環境の充実を目指すべきとの意見も出た。
最後に、自転車通行安全の確保が求められ、自転車利用者への啓発活動を強化することが重要とされた。特にスクランブル交差点での事故防止策や交通マナーの向上が市民からの期待を集めている。これらの問題は市民生活に密接に関わっており、市は今後も積極的に改善策を実施していく意向を示した。