令和元年12月9日、松戸市議会で行われた定例会では、市政に関する一般質問が行われ、多様な課題が取り上げられた。
岡本優子議員はまず、外国人に対する国民健康保険制度の周知方法について質問した。市の福祉長寿部長、郡正信氏は、外国人被保険者が増加する中で、保険制度を理解してもらうことが重要であると強調した。具体的には、多言語の保険パンフレットや、留学生に向けた説明会を通じて情報提供を行う方針を示した。
続いて、岡本議員は市立総合医療センターの利用についても言及した。特に、性同一性障害を持つ患者への配慮や、PFC(Patient Flow Management)を活用した入退院支援センターの役割について質問した。病院事業管理局長の関聡氏は、患者一人ひとりに寄り添った医療を提供するために取り組んでいると述べ、各スタッフが連携を取ることで支援体制を強化していることを明らかにした。
また、性別による医療の違いである性差医療の重要性も指摘され、健康福祉部長、入江広海氏は白毛薬剤師協会と連携し、両性に対し適切な医療サービスを提供する施策の必要性を強く訴えた。
岡本議員はDV被害者支援についても質問し、福祉部長は支援措置の実施状況や情報漏えい防止策の必要性について応答した。特に、顕在化した課題の解決に向け、今後も関係機関が連携してサポートを強化する方針が示された。
最後に、環境問題に対する政策についても議論が交わされた。温暖化に対して、再生可能エネルギーの導入や省エネ施策の推進が求められる中、住民の協力が不可欠であり、松戸市としても意識啓発に努めるとした。