令和4年9月の松戸市議会定例会では、市政に関する一般質問が行われた。
この中で、岩瀬麻理議員は水害の防災教育について問いかけた。聞かれたのは、近年の水害状況に対する子どもたちの防災教育の充実についてである。岩瀬議員は、特に江戸川浸水想定区域の小中学校における教育状況を確認したいと述べた。その際、学校教育部長の西川康弘氏は、昨年度の研究を通じ、水害防災教育が進められていることを強調した。具体的には、専門的な訓練や訓練計画の策定が行われ、学校での防災教育が充実していると報告した。
さらに医療的ケア児の支援についても質問が引き続き行われた。これに対し教育長の伊藤純一氏は、医療的ケア児が増加している現状を受け、対応の重要性を強調した。特に看護師配備の現状についても言及し、医療的ケアを受ける児童の支援体制を強化する考えを示した。
松戸市立高等学校の教育環境についての質問では、LGBTQの生徒への配慮が求められた。教育部長は今後の方針として、多様性を尊重していく姿勢を示した。この質問に対し、環境の改善を求める声が高まっている現状も確認された。
また、グリーフケアに関連する質問もあり、流産や死産を経験した方への心理的支援が必要であり、そのための体制づくりが求められた。福祉長寿部長の楊井千晶氏は、現行の相談窓口の充実を図っていると答えた。
その他、町会・自治会への掲示物について、改善が必要との声が上がった。市民部長の上野真一氏は、掲示物の質を向上させる努力を継続する意向を示した。また、新たな防災倉庫の設置を提案することで、各地域の防災力向上に向けた対応が検討されていることも報告された。
このように、松戸市議会では多岐にわたる議題が取り上げられ、市民の声を受けた具体的な対策の進捗具合や、更なる改善への期待が寄せられていることが窺えた。