令和5年6月27日、松戸市議会において、重要な議案が討議された。
本議会では、令和5年度松戸市一般会計補正予算（第2回）が主要議案の一つとして提案されている。これに関して、総務財務常任委員会からは、補正予算に新型コロナウイルス感染症対応の地方創生臨時交付金を活用した施策が含まれることが強調された。
具体的には、一般会計補正予算では、34億6,312万円を追加し、歳入歳出予算の総額はそれぞれ1,733億7,287万円となる。議員の質疑では、市民生活への具体的な影響についても言及された。交通安全指導啓発業務として自転車用ヘルメット購入補助が2,000円で提供されることが報告され、各議員は質問し合った。
また、同会議では令和5年度松戸市松戸競輪特別会計補正予算（第1回）も取り上げられ、オールガールズクラシックの開催に伴う経費が計上されている。この補正予算に対しては一部の議員から、ギャンブル依存症の問題が懸念されるとの意見が表明された。特に、この補正予算が市の財政にどのように寄与するのかについての疑念が示された。
市税条例の一部改正についても議論された。森林環境税の導入が提案され、税収の具体的な使い道やその負担の配分に関して異論が出た。これに関し、宇津野史行議員は「法人の負担がない制度」として、個人に重くのしかかる不公平感を訴えた。
また、議員から提出された意見書として「マイナ保険証の運用の延期を求める意見書」が上程され、システムについての課題が浮き彫りにされた。運用に不安を抱く市民の声が強調され、この意見書が可決されたことにより、今後のフォローが重要となる。
最終的に、松戸市議会は多くの議案を全会一致で可決し、市民の生活の向上を目指す決意を示している。今回の議会活動は、松戸市の行政サービス改善に向けた大切な一歩となった。