令和元年の松戸市議会定例会において、9月4日午前10時より市政に関する一般質問が開催された。議員たちは市政の現状や今後の施策について集中的に質問を行い、市の関係者が回答を行った。
主な議題は、東京外かく環状道路を活用した直通バスの創設や、羽田空港への直通バスの増便、そしてユニバーサルデザインフォントの導入についてであり、特に関根ジロー議員が取り上げた。
関根ジロー議員は、東京外かく環状道路の利用促進を図るため、松戸駅からディズニーランドへの直通バスの創設が進捗しているかについて問うた。現在、ディズニーランド側のバスロータリーが飽和状態であり難航していることを指摘した。また、羽田空港行きのバスについても増便と回数券導入の要望が出され、羽田便の回数券導入の必要性が強調された。この問いに対し、福田勝彦街づくり部長は、バス事業者と継続して協議を行っていく方針を示した。
次に、透明性に関した質問があり、口利き記録制度の導入を求める声が上がった。口利き記録制度は、自治体が議員からの働きかけを記録に残し、透明性を確保するための施策である。高橋正剛総務部長は、市が今後も透明性を意識して施策を進めていくことを約束した。
また、ゆめいろバスのシルバー割引拡充についても議論が展開された。松戸市におけるシルバー割引は、現在70歳以上が対象であるが、拡大を求める要望が出ている。渋谷和夫経済振興部長は、高齢者外出支援に向けた新たなシルバー割引システムの構築に向けて調査研究を進めていくと述べた。
農業振興についても言及され、田中翔子氏は援農ボランティアの推進と観光農園の整備について質問。福田勝彦街づくり部長は、農業者との連携を図りつつ、支援体制を強化していくことを明言した。
最後に、理科観察実験アシスタントの配置やユニバーサルデザインフォントの導入について意見が出され、両者は教育現場の重要な施策であるとして、さらなる充実が求められた。
市議会は市民との信頼構築を図り、今後も透明性のある市政運営を進める姿勢を示しており、今後の動向に期待が寄せられる。