令和5年12月1日に開催された松戸市議会では、さまざまな議題が議論された。
特に注目を浴びたのは市立中学校の修学旅行費に関する質問であった。修学旅行の費用が平均67,000円であり、生活保護や就学援助を受ける世帯は一度全額を立て替えなければならない。
「立て替えの制度ではなく、ぜひ支給を早める方法を求めます。」と、井出昌子議員の発言が印象的だった。
市教育委員会のハラスメント対応についても取り上げられた。自身の尊厳を守るための啓発が急務であり、行動ルールの就業規則への明記が必要とされた。教育長は「より良い職場作りに向け、管理職の意識を向上させる研修を行っている。」と強調した。
農業委員の役割や選定についても議論があり、農業の維持に向けた市の取組を見直す必要があるという意見が示された。特に「農業委員の選定時に、女性や若手の加算の検討を要望しています。」と、議員は続けた。
新松戸駅東側地区の土地区画整理事業については、土地利用計画の変更による影響が議論された。特にレッドゾーン指定を受け、バスの運行や車両の旋回が困難になる可能性が示され、周知徹底が求められた。
白井聖地公園の環境整備や街の環境美化に対するボランティア活動の重要性も挙げられた。市長は「これらの活動を支援し、より清潔な環境作りを進める考えです。」と述べ、市民の意見を重視する姿勢を示した。
また、学校図書館の充実についても質問があり、「図書館を利用しやすくするための支援を続ける」との答弁があった。学校司書の役割を高く評価し、充実した図書館にするための取り組みを強化していく意向が表明された。
このように、市議会では各議題が重要視され、議員たちが市民とともに生活の質を向上させるための議論が行われている。