令和元年松戸市議会の定例会が2021年6月17日に開催され、議員らは市政に関する一般質問を行った。
特に宇津野史行議員は、公文書における日付表記についての見解を求め、西暦への切り替えや併記を提案した。宇津野議員は、改元による変換作業が約50万回にも及ぶ可能性があると指摘し、業務の効率化が求められると述べた。市民部長の高橋正剛氏は、一部の公文書で西暦表記を使用することは可能としながら、全ての文書に移行するには費用がかかるため、慎重な検討が必要とした。
また、狭あい道路対策事業補助金に関する質問も挙げられた。宇津野議員は、この制度を利用しようとする市民が、補助金を受け取るための負担が大きいことを報告し、制度の見直しを求めた。建設部長の谷口宗弘氏は、現在の制度運用の長所と短所を認識しており、調査研究を進める方針を示した。
さらに、東松戸一丁目の道路振動問題に関し、宇津野議員が住民の声を紹介した。彼は、大型車両の進入規制が必要であると主張し、都市部との連携強化を求めた。市の消防局長は、住民の意見も集約し、警察との調整を進めると述べた。
国民健康保険料の引き下げについても議論が交わされ、宇津野議員がその具体的な方法を問うと、市の各施策との関連性があるとの回答があった。
放課後児童クラブの運営については、多くの議員から関心が寄せられ、特に、行政と保護者との密接な連携が求められた。市は、放課後児童クラブの運営方法の改善に向け取り組む姿勢を示し、保護者の意見も反映させていく考えであるとした。
全体を通して、議員らによる活発な質疑が交わされ、市民の意見を反映した市政運営の重要性が再確認された。今後の議論に期待が寄せられている。