令和5年6月9日、松戸市議会において令和5年度定例会が行われた。
この会議では、重要な議案がいくつか上程され、特に人権擁護委員の候補者推薦が焦点となった。市長の本郷谷健次氏は、議案第12号及び第13号として人権擁護委員候補者、恩田美智子氏と渡部綱博氏の推薦に関する提案理由を説明した。市長は、人権擁護委員の任期満了を踏まえた後任の推薦であると述べた。
また、議案第5号では令和5年度松戸市一般会計補正予算が提案され、経費の追加計上の必要性が強調された。市長は、新型コロナウイルス対応の臨時交付金を活用し、物価高騰への対応や保育の質向上に向けた経費が含まれたと説明した。特に、34億6,312万4,000円の歳入歳出を追加することで、予算の総額は1,733億7,287万7,000円となる。
議案の採決では、両人権擁護委員の推薦が異議なく同意され、予算案もその後全体で一括上程された。これにより松戸市の財政運営がさらなる透明性と効率性を求められることが期待される。
この他にも、議案第6号から第11号にかけて、特別会計予算や条例の改正が提案され、特に松戸市火災予防条例の改正が行われた。これに伴い、急速充電設備に関する基準が整備される。
今後の議会活動については、次回6月12日から一般質問が開始され、市政に関する重要なテーマが討議される予定である。議長の杉山由祥氏は、各委員会における調査内容の周知を求めるとともに、議案の審議への協力を呼びかけた。