令和5年松戸市議会3月定例会が開催され、主要な施政方針や予算案が示された。
本郷谷健次市長は、「新型コロナウイルスの影響で厳しい状況が続く中、持続可能なやさしいまちの実現に向けて努力する」と述べた。
特に、令和5年度一般会計予算は前年に比べて48億3,000万円減の1,694億6,000万円で、税収は過去最大を見込む。市民からの協力を得て、新型コロナウイルスワクチン接種や各種支援策を継続する。
施政方針の中で特に注目されたのが、子育て支援である。「子育ては社会全体で支えるもの」と位置づけ、さまざまな施策を展開していく方針である。特に、経済的負担軽減について高い評価を受けており、公平な教育機会の確保が子どもたちの育成に重要とされる。
次に、農業委員会委員の任命についても言及された。議員からは選考過程の透明性について疑問が呈され、今後の改善が期待される。特に、選ばれなかった応募者に対するフィードバックが行われていないことが指摘され、今後の制度改正が求められている。
また、松戸市の新年度予算では、新松戸駅東側地区の土地区画整理事業も進められ、地域の魅力向上を図る考えについても説明があった。今後の街づくりにおいては、地域の人々が一体となり活動することを大切にし、より多くの市民が参加できる仕組み作りが求められる。これは、松戸市が目指す「誰もがいきいきと暮らせるまち」の実現に欠かせない要素である。
さらに、松戸市では水道事業や病院事業においても必要な予算を確保し、安定したサービスの提供が約束されている。特に、病院事業は医療の充実を図り、感染症対策を念頭に置いた運営が進められる。
議会では、これらの議案が一括採決され、賛成多数で同意される見込みである。市側は、予算を積極的に運用して安心・安全な市民生活を守っていく意向を示している。