令和3年12月6日に松戸市議会の定例会が開催され、議題には市政に関する一般質問を含む様々な事業が取り上げられた。
まず、石井勇議員が放課後児童クラブの夜間受け入れについて質問を行った。放課後児童クラブが夜間の児童受け入れを行うことは、特に子育て環境の整備にとって重要であると認識されているが、議会内での十分な議論がなかったことについては多くの議員から懸念が寄せられる。
石井議員は、夜間受け入れに対する市の方針と進め方について、市が地域のニーズに基づいて進めるのではなく、導入にいたる過程での意見集約が不足しているのではないかと指摘した。特に、保育園運営法人や教育委員会などの関連組織からの反応が求められる部分であり、慎重な検討が必要であることを強調した。
次に、森林環境譲与税に関しても議論が行われ、松戸市では森林に恵まれていない地域での税の活用についての検討が求められた。担当の石和田二郎副市長は、都市部における木材利用の促進や地域特性に即した活用計画を説明した。
議案第48号では、令和3年度松戸市一般会計補正予算に関する提案がなされた。補正予算では地域安心安全推進事業が重視され、特に前年からの増加を受けて電話詐欺等の対策が要請されている。その中で、市民への啓発活動が重要視されており、警察との連携が鍵になるとされている。市民部長は、従来行われてる啓発活動に加え、より具体的な対策が必要であることを認識していると明言した。
また、市が行う助成事業として、自宅での待機が経済的に困難な市民に対する特別なサポート策開発を評価する意見も上がった。
議会は市の役割を再認識し、事業推進における情報発信の重要性を再確認した。市民が自らの権利と情報に基づいて行動し、地域社会との連携が進むことが期待されている。