令和5年12月5日、松戸市議会で行われた定例会では、議員たちが市政に関する一般質問を行った。
特に注目を集めたのは、生理用品の配布に関する取り組みだ。戸張友子議員(立憲民主党)は、男女共同参画センターでの生理用品配布に関する質問を行った。彼女は、急きょ必要な場合に非対面で生理用品を取得できる機器の導入についても触れ、他市の取り組みを例に挙げながら、本市での設置可能性を問うた。
市の総務部長、秋庭良一氏は、寄付を受けて生理用品を配布していることを伝えた。また、非対面式の提供機器については、設置条件に難しさがあることを認めつつ、引き続き調査を進める意向を示した。
次に、カスタマーハラスメント対策についての質問もあった。戸張議員は、理不尽な要求を受ける現状に対して、他自治体の効果的な啓発策を参考にしながら、早急な対策の重要性を訴えた。これに対し、秋庭部長は、各所属で実態把握を行っており、今後対策マニュアルの策定を進めるとの回答をした。
また、認知症高齢者の支援についても議論があった。戸張議員は、他市で導入されている個人賠償責任保険の仕組みを紹介し、本市でも同様の制度の導入を求めた。その後、福祉長寿部長、松本篤人氏は、様々な見守りの施策を紹介しながら、自立支援策の強化を表明した。
低所得者世帯への大学受験・模擬試験費用補助についても話題に上り、議員たちは経済的負担を軽減する措置を求めた。特に、支援が必要な学生への直接的な支援の重要性が強調された。
最後に、男女共同参画センターなどにおける生理用品の配布を推進し、公共の場での生理への理解を深める必要性についても再確認された。このような取り組みは、松戸市における女性の権利意識の向上にも寄与すると期待されている。