令和元年の松戸市議会6月定例会が開催され、多くの重要議案が上程された。
議案第1号と第2号では、それぞれ松戸市市税条例および介護保険条例の改正が提案された。市長の本郷谷健次氏は「市民税の税額控除の追加や固定資産税の減額を図るためのもの」と説明。
また、介護保険条例改正については、低所得者の保険料軽減策が含まれており、「第1段階の保険料が月額2,370円から420円へと引き下げられる」などの具体的な内容が示された。これに賛成討論したのは、山口正子議員であり、彼女は「介護保険料の引き下げが国の消費税増税の財源で賄われることの懸念」を指摘した。
さらに、議案第13号の人権擁護委員候補者の推薦に関する議論が行われ、「後任者の推薦を行うもので、了解を得たい」と市長が提案した。議会はこの提案に対しても異議なく同意。
その後、令和元年度松戸市一般会計補正予算についても言及され、その総額が「1,573億2,899万6,000円に達する」と容認された。この補正予算には「幼児教育・保育無償化への対応」や「未婚の児童扶養手当受給者への特別給付金」が含まれ、幅広い市民に影響を与えることが期待されている。
また、松戸市の手数料条例の改正案では、「特定屋外タンク貯蔵所の設置に係る手数料の引き上げ」が提案された。一方、自転車駐車場条例の改正については、「短時間無料制度を導入し、利便性を向上させる議案がある」と語られ、議会の理解が求められた。今期定例会の会期は、6月27日までの17日間と決定され、今後の質疑応答や討論が期待される。