松戸市議会が令和元年9月5日に開催した定例会では、市政に関する様々な一般質問が行われた。特に高齢者福祉や認知症対策に関する発言が目立ち、議員たちが市の取り組みについて厳しく問いただした。
飯箸公明議員はまず、高齢者福祉に関する質問を行い、「認知症になっても安心して暮らせる街まつど」の実現に向けた保険制度の導入を提案した。彼は、愛知県豊田市の取り組みを例に挙げ、事故に対する補償制度の必要性を訴え、松戸市でも同様の制度を導入できないかと述べた。特に、2025年までに認知症高齢者が増加する予測に対し、適切な知識と制度が求められると強調した。
次に、介護マークの周知についても質問があり、飯箸議員は周囲の理解を深めるための普及活動の重要性を語った。地元の人々にとって、介護を行う際に周囲に誤解を与えないよう、介護マークの明示が必要だと述べた。市もこの取り組みを進める方針であると答弁があった。
さらに、保育所での一時預かり事業についても議題に挙がり、現行の就労要件が厳しいとの意見があった。飯箸議員は、低労働時間でも働きたいという市民のニーズに応えるため、保育所の利用要件見直しを提案し、市当局にその方向性を確認した。