令和3年3月10日、大口町議会は第2回定例会を開き、多様な議題が討議された。
今回の会議では、大口町総合計画の見直しについての質疑が多くを占めた。江幡 満世志議員は、町の公園利用における犬の散歩の規制が不十分であることを指摘。「公衆衛生上の問題がある。犬の排便や尿に対する配慮が必要だ」と強調した。これに対し、維持管理課長の岩崎 義宏氏は、「公園の方針は明確に定められておらず、利用者のモラルに頼っている現状」だと答えた。江幡議員は、他の自治体の状況を参考にした新しい規制の検討を求めた。
また、図書館サービスの充実についても大きなテーマとなった。江幡議員は、地域における図書館機能の重要性を指摘し、町長の鈴木 雅博氏は「図書館の未来像については、慎重に考える必要がある」としつつ、新たな構想につながる意見を歓迎した。特に、近隣地域との連携による情報発信の重要性について言及した。
財政的な視点からの質問も相次ぎ、岡 孝夫議員は、住民推奨調査の導入について提案し、利用者のニーズ把握が必要だと述べた。総務部長の天野 浩氏は、住民の意見を集約し、次回の政策に活かす意向を示した。
また、補正予算に関連し、健康保険や介護保険についても多くの議論が展開された。吉田 正議員は、所得に応じた保険料の設定が公平性に欠けるとの見解を示し、特に高所得者の負担軽減を指摘した。健康生きがい課長の服部 昭彦氏は「利用者の年収に応じた負担が求められており、今後はさらなる見直しを検討する予定」と語った。
このように、各議題で活発な意見交換が行われ、政策の透明性や公平性が強調された。公募による参加者の選出や、地域市民との連携推進など、今後の施策には地域の声が大きく反映されるべきとして、議会はその姿勢を明確にしている。