令和4年3月2日、令和4年第2回大口町議会定例会が開催された。議会では、施政方針や複数の議案について審議が行われた。
まず、鈴木雅博町長が令和4年度の施政方針を発表した。町長は3期目を迎え、町政運営の基本方針や経営計画を示しながら、地域の問題への取り組みを強調した。「2065年まで人口推計を行った結果、大口町は人口が2040年まで増加すると予測されている」と語り、現状の課題に対する対応を訴えた。
特に、コロナウイルス感染症への対策としては、ワクチン接種のスピードアップと住民の健康管理の重要性を引き続き呼びかけている。町長は「町民の皆様や議員の協力を得ながら、この難局を乗り越えていきたい」と述べ、支援を仰いだ。
次に、議案第2号についての審議が行われた。この議案は道路改良工事請負契約の変更に関するもので、工期を延長する必要性が示された。総務部長の佐藤幹広氏は、この変更が行政執行上急を要する議案であることを強調し、工事がスムーズに進行するために議会の協力を求めた。これについて質疑はなく、議案は賛成多数で可決された。
また、議決された他の重要な案件として、令和4年度一般会計予算が審議された。鈴木町長は「総額98億2,000万円に上昇し、前年度よりも2億2,000万円の増となる」と説明し、財政の健全化を図る施策などを詳細に述べた。
特に、若い世代の定住支援や健やかな生活の向上を目的とした施策に力を入れる考えであると話し、予算案には子育て支援事業やインフラ整備にも予算が組まれていることが示された。議案第31号に関しても、健康文化センターの指定管理者として特定非営利活動法人ウィル大口スポーツクラブが提案され、これを通じて特に地域のスポーツ環境を充実させる方針であるとした。
これらの議案はいずれも可決され、議会は大口町の更なる発展に向けた一歩を踏み出した形となった。議長の丹羽勉氏は「皆様のご協力のもと、今後も積極的に町民の声を反映していきたい」と結び、会議は終了した。