令和5年第2回大口町議会定例会が3月23日に開催された。この会議では、14名の議員が出席し、重要な議案が審議された。
まず、議案第2号として「大口町一般職の任期付職員の採用に関する条例の一部改正について」が提出された。この条例改正により職員の柔軟な採用が期待され、地域社会に必要な人材を確保することを目的としている。
次に、議案第3号「大口町国民健康保険条例の一部改正について」と議案第4号「大口町国民健康保険税条例の一部改正について」が審議された。吉田正議員は、国保税の負担増が加入者の影響を助長し、特に低所得者世帯にとって大きな課題であると指摘した。これに対し、江幡満世志議員は国保税の公平な負担を強調し、保険制度の安定運営の必要性を訴えた。
さらに、議案第17号「令和5年度大口町一般会計予算の所管分について」も議題に上がった。この予算は過去最高額の111億7,000万円に達し、法人町民税の増加が大きな要因となっている。これにより、町内の各種施策に対する支援が強化される見通しである。
特に注目を集めたのが、帯状疱疹ワクチンの定期接種化及び助成制度の創設を求める意見書についてであった。議員の佐名かよ子氏は、高齢者がワクチン接種を断念するケースが多いことを憂い、国に対して早急な対策を講じるよう要望した。地域の健康を守る施策が強く求められている。
その後、道路に関連する議案第25号および第26号に関する審議が行われ、大口町の道路整備に関する重要事項が決定された。また、固定資産評価審査委員会の委員選任についても、全員の賛成のもとに可決された。
この会議を通じて、町の発展に向けた重要な施策が推進されることが期待されている。また、議員各自が持つ意見や疑問が活発に議論され、より良い地域社会の構築に向けた努力が続けられることとなる。