令和元年12月2日、大口町で開催された定例会において、市民の健康や安全に関する様々な議題について議論が行われた。
特に注目を集めたのは、乳がん検診の受診率向上に関する議題だった。乳がんは日本人女性にとって重大な健康問題であり、早期発見は生存率において極めて重要である。町側が発表した受診率は、29年度は参加率がわずか5.9%、30年度も7.1%という低迷した数字であり、受診率向上に向けた取り組みが急務であることが指摘された。具体的には、無料クーポン券の配付や健康教育の実施が行われており、今後も若年層へのアプローチを強化する方針が示された。
受動喫煙防止策についても議論され、公共施設での禁煙が周知される中、啓発活動が進められているが、喫煙者からのマナー向上がさらに求められるとの意見が出された。特に、路上での喫煙やポイ捨てが問題視されており、条例を制定する必要性についての考え方も示された。町民の健康を守るため、さらなる情報発信が必要であるとされ、今後も啓発活動に注力していくとした。
図書館建設に関しては、人が集まる空間づくりプロジェクトが進行中であり、長泉町の成功事例が参考にされ、新たな図書館の構想が議論された。町民からのニーズに応えるために、幅広い世代が交流できる施設が求められているとの声が強調された。特に、図書館の機能を中心に、地域活性化を図るためのアプローチが期待される。
西保育園の増改築が進む中、園庭を芝生化することの重要性も指摘された。北保育園の成功例をもとに、同様の取り組みを推進することが求められており、園児が安全に楽しむ場が整備されることが望まれる。