令和2年の3月31日に開かれた大口町議会臨時会では、重要な議案が多数審議された。
出席した議員は15名で、議長の倉知敏美氏が会議を進行した。まず、会議録署名議員として江口昌史議員と船戸光夫議員が指名された。次に、会期が本日1日限りと決定された。
今回の臨時会では、特に3つの議案、国民健康保険税条例の改正、新型コロナウイルス対策に関する一般会計補正予算、柿野橋架替工事の請負契約の変更が焦点となった。町長の鈴木雅博氏は、国民健康保険税条例の改正にあたり、低所得者層の保険税負担を軽減することを目的としていると説明した。具体的には、基礎課税分や介護納付金課税額の課税限度額引き上げを含む内容となっている。
また、健康福祉部長の佐藤幹広氏は、改正案の詳細を説明し、基礎課税限度額を「61万円」から「63万円」へ引き上げることを明らかにした。さらに、5割軽減と2割軽減の対象となる所得基準額も引き上げることが決定された。
議案第30号に関しては、あわせて公的施設の閉鎖に伴う損失補填が行われることが報告された。この補正予算は、新型コロナウイルス感染症への対策として必要な経費を盛り込み、教育施設、社会福祉費、消防費など広範な支出が含まれている。この結果、学校の修学旅行のキャンセル料への公費負担も提案された。
最後に、町長の鈴木雅博氏は、柿野橋架替工事の契約変更に関する説明を行った。工期の延長とともに、契約金額が増額されたことに言及し、これは河川占用条件に伴う仮設費用の追加や、撤去工事の縮小による影響であると述べた。
議案は全て討論なく可決され、臨時会は閉会した。今後の議会運営に向けた重要な決定がなされたことが確認され、町民の声に応える姿勢が示された。