令和5年5月12日に執り行われた大口町議会臨時会で、議長の選出や一般会計の補正予算についての重要な議論が行われた。
最初に、臨時議長を務めた丹羽勉議員が議事を開始。議長志願者の所信表明で、江口昌史議員は議会活動の重要性を強調。議員への成り手不足が進んでいる現状を受け、議会運営の透明性を求める発言も見られた。特に、無投票で選出される議員が増加していることを問題視し、町民との関わりを深める必要性を述べた。江口議員は「町民が理解しやすい議会を目指す」と明言した。
続いて、議長の選挙が行われ、江口昌史議員が全票15票で当選された。新議長として「責任の重さを感じる」との挨拶を行い、円滑な議会運営に尽くす意向を示した。
次の議題は補正予算案の提案であり、町長の鈴木雅博氏から説明。歳入・歳出1億4,300万を増額し、総額が113億1,300万となる。特に、住民税非課税世帯への3万円の給付金や、電力・ガス・食料品の価格高騰を受けた特別給付金の新規計上が注目される。また、民生費には5,224万6,000円の支援金も盛り込まれており、町民に直接的な利益をもたらす内容となっている。
質疑応答では、江幡満世志議員が歳入の増額理由を尋ね、町の子育て世帯に対する支援の内訳を求めた。町の政策推進課長は「支援の対象世帯数を基に積算した」と答え、町民ニーズへの徹底した配慮が示された。また、監査委員の選任も行われ、丹羽勉議員が新監査委員に選ばれ、議会から支持を受けた。
最後に、会議は無事に閉会し、今後の議会運営への期待が寄せられた。議会は町民の生活に直結する政策について議論し、改善を続けていく姿勢が確認されている。