令和6年6月6日、大口町の定例会が開催され、複数の重要なトピックが取り上げられた。特に目を引いたのは、町道高橋替地線の拡幅工事と、アルツハイマー病の新治療薬についての質問であった。
町道高橋替地線の整備に関して、飯田正志議員は、緊急時における交通の円滑さを確保するため、町道の拡幅が必要であると訴えた。建設部長の山本重徳氏は、拡幅工事によって大型車が通れる二車線を確保し、歩行者の安全確保にもつながると説明した。これにより交通事故の減少が期待されている。
また、アルツハイマー病の新治療薬レカネマブに関する質問も注目を浴びた。健康福祉部長の小島まゆみ氏は、この薬が軽度認知障害や軽度の認知症に効果があることを強調した。しかし、専門の医療機関での適用が必要であるため、地域の医療機関での対応が限られている現状も明らかになった。
さらに、子育て支援や学校給食費の無償化に関する質問も示された。町の支援がいかに受け止められているかを議論する中で、江幡満世志議員は子育て環境の改善に向けた具体的な提案を行い、大口町の施策が町民にとってどうあるべきかを問題提起した。彼は、無償化政策が子育て支援につながる重要な施策であると語り、町長と部長は今後の見解を述べた。
次に、放課後児童クラブにおける課題や運営体制も話題になった。特に、支援員が今後の利用者の増加にどのように対応していくかが検討されている。支援員数を増やす必要性やその質の向上が強調された。引き続き、児童クラブが家庭の支えとなり、子どもたちが安心して過ごせる環境を整える必要性があるとの声が多く上がった。
最後に、五条川遊覧船事業についても触れられ、運賃設定に対する町民の反応が報告された。委託料や維持費を考慮した上での運賃設定が行なわれているが、多くの子供たちが楽しそうに乗船する様子が印象的であった。次年度以降の料金の再考や、乗船券の工夫などの提案が重要であると議論された。