令和4年5月9日、大口町議会において臨時会が開かれた。
本会議では、議長の辞職や新議長選出に関する重要な事項が審議されることとなった。
まず、議長の丹羽勉氏が一身上の都合で辞職を願い出た。
この辞職願は異議なしで受理され、その後、議長志願者からの所信表明も行われた。
尋ねられた議長志願者の齊木一三議員は、議会の透明性の確保と住民参加を基本とする意思を強調した。
齊木氏は、長年の懸案である議員定数や報酬に対する特別委員会の成果を説明した。
昨年12月には、町長から行政経営審議会に諮問を行い、議員報酬については2025年の議員改選時に新しい条例を施行する運びとなる。
それに加え、議員定数に関しては次期議員改選に向けて協議を進めていくとの見解を示した。
また、議員活動の透明性の重要性も論じられ、今後の課題として議会基本条例に基づく住民参加と協働を強化する旨が語られた。
政治への女性や次世代の参加も促進する必要性が挙げられ、成り手不足の解消を進めていくことが示唆された。
加えて、齊木氏はコロナ禍を受け、住民との意見交流の欠如を反省し、新たな形での意見交換の機会を設ける意向を表明した。
こうした対応により、町民と議員の距離を縮めていく考えを示した。
議員のモラルや政治倫理についても言及し、他の議会での不祥事が引き起こした問題に対し、議会としての品位を保つための努力を続けていく姿勢を見せた。
齊木氏は、住民に理解され信頼される議会を目指し、早急に議員資格停止や報酬減額に関する規則の改正を進める方針も述べた。
今後も議会改革を進める決意を固め、最後に町民の協力を求めた。
その後、副議長の江幡満世志氏が議長の選挙に向けた手続きを進めることを表明し、議会は延会となった。
次回の本会議は、11日午後2時から再開することが決定された。