令和4年第4回大口町議会臨時会が、5月12日に開催され、重要な議題について審議が行われた。
この中で最も注目されたのは、議案第37号から第42号までの一連の条例改正と予算案である。特に、議案第37号にて提出された大口町議会の議員の報酬や手当に関する条例の改正は、大きな議論を呼んだ。町長の鈴木雅博氏は、この改正が国家公務員の給与に準じたものであると説明したが、議員からは厳しい意見も寄せられた。
例えば、江幡満世志議員は、「先に物価が上昇している現状を無視することはできない」とし、経済状況によりこの改正が職員の生活に与える影響を懸念した。これに対し町長は、「我々の判断は国の指示に基づくものであり、権限の行使には限界がある」と応じた。
また、議案第40号の大口町一般会計補正予算においては、新型コロナウイルスワクチン接種を含む様々な事業に対する予算案が提出されており、年度ごとの歳入歳出を見直す必要性が強調された。特にワクチン接種に関する予算は、さらなる市場の変動を受けた影響を受けているという。
議会ではこれらの議案の採決が行われ、いずれも原案通り可決されたが、江幡議員を含む数名の議員は反対意見を表明した。議論の結果、大口町の職員に対する報酬改定は今後も続く見込みである。
一方で、児童の教育環境を整えるための議案第42号についても審議され、大口町立大口西小学校の長寿命化改修工事の請負契約が承認された。この工事は、町が力を入れる教育施策の一環として位置づけられており、教育長の長屋孝成氏は「この改修により、より安全で快適な学習環境を整えることができる」と述べた。