令和5年第4回春日井市議会定例会が9月8日、開会された。議長の村上慎二郎君が会議の進行を行い、市長の石黒直樹君から挨拶があった。市長は、今年の夏の記録的な暑さに触れ、市民の健康への配慮を呼びかけた。
本定例会では、令和4年度の決算及び令和5年度の補正予算に関する33件の議案が上程されている。特に注目されるのは、令和4年度一般会計の決算において、税収が524億円に達するとともに、実質収支が6800万円の黒字を記録したことだ。市長は、これは市民や議会の理解と支援によるものだと感謝の意を表した。
また、令和5年度の補正予算として、自転車用ヘルメット購入費補助や教育に関する施策、消防署の整備に伴う議案が提案された。教育部長の西野正康君は、特に学校の空調整備が重要であることを強調し、良好な教育環境の整備を目指す方針を示した。
このほか、本会議には令和4年度の各特別会計の状況報告や給食事業に対する財政支援の状況も含まれ、多くの市民関係者が関心を寄せている。特に、福祉施策や教育施策の充実を目指す姿勢が伺えた。
また、公共交通整備に向けた要望活動の報告もあり、新たに公共交通事業者と協力し、地域住民の移動手段の向上を図る努力が続けられていることが確認された。市議会田中翔子氏は、公共交通の重要性を訴え、今後の取り組みへの期待を寄せた。
市民生活部長の足立憲昭君は、市民向けの支援策についても言及。特に、価格高騰の影響を受ける市民の生活を守るための施策が急務であると述べた。所属する各部長からの報告を通じて、令和4年度もまた、社会情勢に合わせた適切な計画と施策実施の重要性が確認された。
最後に、議長は出席議員への感謝の言葉を述べ、再度市民の理解と協力の重要性を呼びかけた。本定例会は、9月29日まで続くことになる。