令和6年第1回春日井市議会定例会が開会し、会期は28日間に決定した。
この定例会では、議会運営委員からの報告があり、参加議員たちの意見も交わされた。市長の石黒直樹氏は、開会にあたり去る能登半島地震の被災者へのお見舞いの言葉を述べた。市長は、春日井市における被災者救援活動に言及し、今後の施策についても強調した。
市長は、令和5年度の補正予算、令和6年度の当初予算などに対する市政方針を説明した。特に、市民の命と暮らしを守ることを優先した施策を表明した。想定される施策の中には、診療所や消防署などの整備が含まれており、地域住民の安全を確保する方針が示されている。市長は、「自然災害への対策強化」が重要であると訴え、迅速な対応策を求めた。
また、請願の取り扱いも行われ、3件の請願が提出された。請願第1号は高齢者の補聴器代助成について、請願第2号はパンデミック条約に係る意見書提出について、請願第3号は国民健康保険税の値上げ中止について意見が示された。これらの請願は、それぞれ適切な委員会に付託される。
市のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に関する報告も行われ、鈴木秀尚総務委員長が進捗状況を報告した。具体的には、市民からの道路不具合情報の匿名通報機能導入が提案され、効率的な業務運営が目指されている。さらに、業務効率化は年内に予定される高齢者向け補聴器購入費助成に関連し、予算案の確認も行われた。
石黒市長の市政方針には、子どもから高齢者まで全世代が安心して暮らせる環境づくりが含まれており、特に健康づくりと地域活性化への取り組みが強調された。
今後の市政運営にあたっては、議会の意見を反映させつつ、地域の特性に応じた施策を進める必要があるとされ、議員たちからも活発な意見交換が期待されている。市長は、自らの市政運営に対する決意を表明しつつ、今後の進展を見守る必要があると述べた。