令和元年第5回春日井市議会定例会が12月17日に開催された。
議事の中心は、朝宮公園に関する二つの議案である。第106号議案は「仮称)朝宮公園多目的総合運動広場メインスタンド外8棟整備工事」の請負契約で、契約金額は8億6130万円となっている、と文化スポーツ部長の上田敦氏が説明した。スタンドは鉄筋コンクリートと一部鉄骨造で、4階建である。
一方、第107号議案は、朝宮公園における埋設管布設工事に関する請負契約で、こちらの契約金額は1億6500万円となる。契約の相手方は株式会社松浦組で、埋設する管の種類は雨水管、汚水管等である。
野党側からは、松浦組が労働安全衛生法違反で書類送検された点が問題視された。原田祐治議員はその詳細を質疑し、総務部長の長谷川透氏は「現時点では名古屋地方検察庁で調査がされている段階」と述べ、指名停止に至るかは移行中のため判断を留保しているとした。これに対し、原田議員は契約内容に懸念を示し、賛同できない意向を表明した。
また、日程には令和元年度春日井市一般会計補正予算(第3号)を含む25件の議案が並び、賛成意見と反対意見が交錯した。特に、健全な財政運営を求める声や、保育施策についての請願が存在し、賛成賛同する者も多かった。
結局、議長の長谷川達也氏によりすべての議案は可決された。市長の伊藤太氏は「今後も市民の期待に添えるよう尽力する」と促した。議会は、令和元年の年越しを迎え、次の定例会に向けて新たな方向性を見出す機会となる。今後の施策に期待が寄せられる。