令和4年第6回春日井市議会定例会は、12月15日に開催され、全31名の議員が出席した。議題には、令和4年度一般会計補正予算や各種条例改正案、請願書が含まれ、議会はこれらを慎重に審議する姿勢を見せている。
特に、令和4年度春日井市一般会計補正予算(第7号)は重要なテーマで、詳細にわたる討論が行われた。総務委員長の金澤陽貴氏は「この補正は、歳入歳出を含めた市議会の事業運営において必要不可欠なものと認める」と述べ、全会一致で原案の通り可決すべきと決定した。
続いて、請願第6号「選択的夫婦別姓制度の導入など、一日も早い民法改正を求める意見書」に関する討論が行われた。多くの意見が交わされたが、委員からは「国民的合意には程遠い」との見解が示され、不採択となった。これは、家族の在り方に根ざした大きな問題とされ、議会の中でも賛否が分かれた。
次に、保育士配置基準改善を求める請願書も討論された。厚生委員長の小林宣子氏は、「保育士の配置基準を見直さなければ、子どもの命を守ることができない」との趣旨を強調した。しかし、結局この請願も採択には至らなかった。これには、「既に市独自の配置基準が存在する」との意見もあった。
また、これらの議題に加え、副市長及び監査委員の選任に関する同意も行われ、議員の支持を受けて可決された。特に、副市長選任に際し、山口剛典氏は「市民福祉の向上に全力を尽くす決意」と述べ、期待の声が寄せられた。
最後に、春日井市制80周年に向けた展望も語られ、議会の協力と市民の期待に基づく今後の市政運営が求められた。石黒市長は「市民が安心して暮らせる街を目指して、誠心誠意取り組む」と締めくくり、本定例会を終了した。