令和3年6月21日、春日井市議会が開かれ、複数の議案に対する質疑が行われた。
中でも注目されたのは、第52号議案に関する質疑で、伊藤 建治議員が新設予定の屋内遊び場の使用料について問題提起した。
伊藤議員は、この施設が小学生以下の子どもを対象に、使用料100円の設定を行うことについて、地域における子育て支援の理念に反すると述べ、具体的な理由を尋ねた。加えて、無料での開放を求める声が多いことを示し、初めての使用料設定の根拠に疑問を投げかけた。
これに対し、青少年子ども部長の勝 伸博氏は、屋内遊び場が四つのエリアで構成され、多様な遊具を用意し、安全管理スタッフを配置している点を挙げ、その運営には一定の経費がかかることを説明した。また、使用料は年間利用人数を元に算出されたとし、他市の施設と比較したことにも触れた。
伊藤議員は、使用料について市民から寄せられた意見を交え、費用負担が特に家計の厳しい家庭にとって影響が大きいと強調した。
また、利用者の中では、子どもの施設でお金を取ることに反対の意見が多いことを再度伝えた。
別の議案である第55号議案についても審議があり、宮地 隆議員が朝宮公園遊具広場等の整備工事に関する費用について尋ねた。
文化スポーツ部長の上田 敦氏は、整備工事の大まかな内訳を説明し、特に遊戯施設の整備にかなりの費用をかけるとした。
こうした一連の質疑を通じて、市民からの多様な声を反映した議論が展開された。また、今後の要求に応じた施策や財政運営について再考が求められる場面が見られた。
今後も春日井市議会では、子育て支援や公共施設の充実に向けた議論が続くと予想される。