令和3年12月16日、春日井市議会定例会が開催された。
この定例会では、議員の派遣に関する件や様々な議案について討議された。
特に、注目されたのは第84号議案、令和3年度春日井市一般会計補正予算である。これは、収入した新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金などを財源に充当するための予算措置だ。市民生活に直結する重要な議案であり、全会一致で可決された。また、第87号議案として春日井市国民健康保険条例の一部改正についても質疑無く可決され、市民の健康維持がさらに強化される姿勢が示された。
請願第8号、「特例承認ワクチン未接種者差別・接種強制禁止条例」の制定については、熱い議論の末、不採択となった。議会運営委員長の伊藤貴治氏は、「現在、市民の80%がワクチン接種を受けており、接種の強要が横行している事実はない」と強調し、不採択の理由を説明した。一方で、第9号の「安心して子どもを産み、育てやすい街づくりのための保育施策」を求める請願も同様に不採択と決定した。これに対して、保育士の確保や育休退園問題についての具体的な意見が交わされ、市民の関心が寄せられた。
また、諮問第4号と第5号、人権擁護委員の推薦に関しては、詳細に説明がなされた後、異議なしで可決される。人権向上に寄与する人々の役割を期待する意見も多く、将来に向けた市の方針が支持された。
市長の伊藤太氏は閉会の挨拶の中で、「国や県の動向を注意深く見守り、市民の期待に応えていく」と述べ、今後の市政運営への意気込みを示した。