令和3年第3回春日井市議会定例会が6月17日に開会した。
市長の伊藤太氏は開会の挨拶で、新型コロナウイルス感染症対策に多大なる理解と協力を頂いたことに感謝の意を表した。65歳以上の高齢者に対しては、7月末までのワクチン接種の完了を目指し、64歳以下の市民には、7月初旬から段階的に接種券を発送する意向を示した。
今回の定例会では令和3年度一般会計補正予算に関する提案や、春日井市議会会議規則の一部改正、さらには多くの条例案が挙げられた。特に補正予算では、新型コロナウイルス対策として、市内経済の活性化を図るためのプレミアム付クーポン券の発行を進めており、関係機関との連携を図る所存であると述べている。
また、議員提出の第3号議案に関して伊藤貴治議員が説明を行い、議会規則の改正を通じて議会の透明性や議員の出席管理の明文化を進める意義を強調した。出産に伴う欠席の取り扱いについてもより具体的な規定を設けることが求められている。
多くの議案が審議の対象に上がった中で、注目を集めるのが「請願第5号」である。この請願では、「クルマがなくても暮らせる町づくり」を求める内容で、移動手段の確保や、公共交通の充実が提案された。この点については、イニシアティブが求められている。
伊藤貴治議員は、文教経済委員会での報告により、新たに物流センターの設立に関する変更が報告されたとする。新型コロナウイルスの影響で開設時期が変更され、開設時期が令和7年に延期される見通しであるとされている。この背景には、事業の感染症対策強化があることが述べられ、経済への影響が引き続き懸念されている。
この定例会では、他にも消防自動車や救急自動車の取得を含む議案が提案され、地域の安全に寄与する計画が進行中である。全体を通して、新型コロナウイルス感染症に対する対応と地域経済の復興に向けた様々な施策が提案されたことが特徴的であった。